大阪ガスビルディングの公開見学
大阪モダン建築のひとつl、大阪ガスビルディングがイケフェスで一般公開されました。
今も大阪ガスの本社屋として使われている「大阪ガスビルディング」は独特で立派な外観をした昭和レトロな雰囲気。
そんなガスビルの館内を見学してきました。

日本はどんな立派な建物でもそのまま残していく風土が少なくガスビルは貴重な存在。ダイビルみたいに残念な姿にならないで欲しい。
大阪ガスビルのガイドツアー
ガイドツアーは竣工当時の趣が残るエレベーターホールから始まりました。
壁の石材はイタリアン産トラバーチン(大理石)、床は琉球産トラバーチンが敷き詰められたさっそくの見どころです。

階段で2階に上がる途中にあった窓はガスビルをイメージした模様。

ガスビル食堂
ガスビル食堂はビルの8階にある本格欧風料理をいただける食堂。
食堂といっても気軽にいけるところじゃないのでちゃんと見ておきます。
ロビー
ガスビル食堂のロビーはくつろげそうなソファーが並んでいます。食器もディスプレイされていました。

エレベーター係員
ガスビルのエレベーターには、ガスビル開館から昭和46(1971)年までエレベーター係員が清楚な笑顔でお客様をお迎えしていました。
現在は、全エレベーターが自動運転化されています。

ガスビル食堂のメニュー
正統派フランス料理のガスビル食堂の名物料理は「ムーサカ」
ギリシアの家庭料理に由来するメニューで3代目の料理長が牛肉と伝統のデミグラスソース、マッシュポテトでアレンジしたお昼の人気料理です。

ガスビル食堂のエントランス
普通の高級な雰囲気です。

ガスビルの屋上を見学
特別にガスビルの屋上も見学。
御堂筋から見える電波塔が目の前にそびえたっています。

御堂筋が一望
ガスビルの屋上からは御堂筋が一望。
竣工当時はこの辺で一番高いビルだったので360度丸見えたそうです。

ガスビル公園
屋上にあるガスビル公園はガスの炎の形をしてるみたいだけど…。さっぱりわからず?

ガイドツアーまとめ
エレベータホールに戻ってガイドツアーの終了。
案内してくれた大阪ガスの担当者はガスビルのことを何でも知ってる字引的なすごい人だった。質問に次から次へと教えてくれる。またじっくり教えて欲しい。
ガスビルの歴史の一端が展示されているコーナーも見応えあり。


ガスビル食堂物語
お土産にガスビル食堂物語という立派な冊子をもらいました。
ガスビルの歴史が詰まっている興味深い内容の本。ガスビルをよく知ったあとでまた見学に行きたくなりました。

登録有形文化財
大阪瓦斯ビルヂングは、登録有形文化財に指定されています。
食堂には登録有形文化財のプレートが飾られています。

大阪ガスビルディングの洋館手帖
所在地 | 大阪府大阪市中央区平野町 |
見学情報 | 非公開 |
公式サイト | ガスビル食堂物語/大阪ガス |
竣工 | 1933(昭和8)年 |
設計 | 安井武雄 |
文化遺産 | 登録有形文化財(27-0215) |
建築家 安井武雄
大阪を中心に活躍した建築家 安井武雄。
大阪瓦斯ビルヂングの他にも大阪倶楽部や高麗橋野村ビルディングの設計もしているます。