自由学園明日館講堂の洋館図鑑
自由学園明日館の見学とまとめて見たいのが向かいにある自由学園明日館講堂。
フランク・ロイド・ライトの帰国後に弟子の遠藤新が設計した自由学園明日館講堂の洋館図鑑を写真満載でお伝えします。
遠藤新が設計した明日館講堂
自由学園明日館講堂は、ライトの作風を示す典型的な建築が評価されて、重要文化財に指定されています。

明日館講堂の使い方
設計した遠藤新は、建物が様々な用途で利用されるように計画しました。
明日館講堂は、学校建築での講堂として使われる他に、地域の社会教育の中心となる公民館を兼ねるように考えられています。
今も講堂として利用されているほか、結婚式やコンサートにも使われています。

明日館講堂の暖炉
明日館講堂の館内を見学します。
大谷石積の暖炉
連続する大谷石を積んだ暖炉。
大谷石とは、栃木県宇都宮市大谷町が産地の石材でフランク・ロイド・ライトが手掛けた日本の建築に欠かせません。

明日館講堂のなか
舞台から客室を見た光景。
明日館講堂の収容可能な人数は、客席に300人、東西の脇桟敷に110人、特別室とギャラリーに合わせて160人の合計570人が収容可能です。
奥が特別室で、その上の 2 階はギャラリーになっています。

幾何学模様の窓ガラス
明日館の大窓と同じように幾何学模様の窓ガラスからの陽が講堂内に射し込みます。

2 階ギャラリー
2 階のギャラリーから舞台を見下ろしてみました。

エントランス
水平線が強調されたエントランス。塔屋も

自由学園明日館講堂の洋館手帖
自由学園明日館講堂は、自由学園明日館の講堂として1927(昭和2)年に建てられた建物。
設計したのはライトの助手として働いていた遠藤新。フランク・ロイド・ライトが帰国したのちに建設を引き継ぎました。
所在地 | 東京都豊島区西池袋 |
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見学情報 | 見学可能(休館日:毎週月) |
竣工 | 1927(昭和2)年 |
設計 | 遠藤新 |
建物 | 重要文化財(02333) |
フランク・ロイド・ライトと遠藤新とアントニン・レーモンド
帝国ホテル設計・監督中のライトの助手として働いた遠藤新。
その後、建築事務所を自ら設計した遠藤新の作品は、フランク・ロイド・ライトの思想を表現した設計で調度品などにまで統一性を感じる建築を残しています。
帝国ホテルの建設でフランク・ロイド・ライトの下で働いたアントニン・レーモンドも東京女子大など多くの洋館を残しています。