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フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館の洋館図鑑

フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館の洋館図鑑

目次

フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館

自由学園明日館は世界的建築家のフランク・ロイド・ライトが設計した都心にある洋館。

一見して、ライトっぽいと気がつく意匠と、幾何学的デザインが随所に見られる館内を見学してきました。

見学は隣接している自由学園明日館講堂も見学できる日がおすすめです。

写真満載の自由学園明日館の洋館図鑑をお届けします。

重要文化財 自由学園明日館の外観

プレイリースタイル(草原様式)とは?

フランク・ロイド・ライトが設計する建物の特長のひとつが「プレイリースタイル(草原様式)」

プレイリースタイルの特徴は、深い庇や低い屋根が水平なラインを強調していることです。

自然と建築が融合して、土地と建物が融和しているような印象を受けます。

ロイドのプレイリースタイル(草原様式)

都会の高い建物の中に囲まれた自由学園明日館ですが、まるで大草原の中に建っているような感覚もします。

自由学園明日館の見学

自由学園明日館は館内を自由にご見学できます。(見学カレンダー

自由学園明日館の入口は幾何学的デザインの扉

幾何学的デザインの扉の向こうに入ってみます。

照明がなかった教室

大きく窓から明るい日が射しこんでいる教室。

当時の照明がなかった教室のように窓からの陽射しが明かり

当時の教室には、照明がなかったそうです。
明日館の見学ではあえて照明を点灯しないで当時の明るさを窺い知ることができます。

大ホール(モーゼスラウンジ)

大きな窓

自由学園明日館を象徴する大きな窓。

ライトらしい幾何学的な意匠の大きな窓は、他のライト建築と材料が大きく違っています。

帝国ホテルでは多額の費用を使ったフランク・ロイド・ライトですが自由学園明日館では少ない費用で施工するために高価なステンドグラスを使わずに、木製の窓枠や桟を使うことで低い工費で建設することができました。

大ホール(モーゼスラウンジ)の大きな窓

六角形の背

ホールに置かれたライトらしい椅子のデザインは六角形の背に水平のスリットが特徴的です。

フランク・ロイド・ライトの設計は、建物と家具との調和が考えられています。

ホールの壁画

創立10周年を記念して、当時の生徒たちの手によって描かれたホールの壁画は、厚く塗られた壁の下から修理されたそうです。

いまでも色鮮やかな印象的な壁画です。

自由学園明日館の創立10周年を記念した当時の生徒たちの手によって描かれたホールの壁画

食堂(フリーダム)

フランク・ロイド・ライトらしい食堂(フリーダム)の意匠

2 階にある食堂は、照明や窓、天井のすべてがフランク・ロイド・ライトらしさあふれる幾何学的デザインの空間。

自由学園明日館は、どこをみてもシンメトリーで調和のとれた造り。

F.L.ライト・ミュージアム

F.L.ライト・ミュージアムからみる幾何学模様の大きな窓

食堂から階段をすこし上がった場所にあるフランク・ロイド・ライトの小さなミュージアム。
見下ろして観る大きな窓から見える景色も違った雰囲気です。

日本に現存するライトの4建築

日本に現存しているフランク・ロイド・ライトの設計した建築は4つあります。

そのうち3建築は見学することかできます。

  • 帝国ホテル中央玄関(博物館明治村
  • 旧林愛作氏邸(非公開)
  • ヨドコウ迎賓館
  • 自由学園明日館

自由学園明日館の洋館手帖

自由学園明日館とは自由学園の校舎として1921(大正10)年に建てられた建物。

設計したのは帝国ホテルやヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)も手がけたフランク・ロイド・ライト。

明日館は幾何学模様の意匠が建物だけでなく椅子や暖炉などあちこちにありライト感が溢れています。デザイン性の高い明日館はドラマやCMでよく利用されて目することが多い建物です。

所在地東京都豊島区西池袋
見学情報見学可能(休館日:毎週月)
竣工1921(大正10)年
設計フランク・ロイド・ライト
遠藤新
建物重要文化財(02333)

毎年、桜の季節になると自由学園明日館の夜桜が特別に見学できる日があります。

自由学園明日館のSNS

公式サイト自由学園明日館
インスタグラムjiyugakuenmyonichikan
ツイッター自由学園明日館公開講座
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