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清泉女子大学のイタリア・ルネッサンスな洋館を見学

清泉女子大学のイタリア・ルネッサンスな洋館を見学

目次

清泉女子大学の洋館を旧島津家本邸の外観見学

清泉女子大学には、大正時代に島津家の本邸として建てられた洋館があります。

イタリア・ルネサンス様式の洋館で庭園から見る2層の円弧状のベランダが素晴らしくステキ!

設計者はジョサイア・コンドル。

明治政府に招聘されて日本に西洋建築を伝えたイギリス人建築家です。

日本人建築家を育成し、明治以後の日本建築界に大きな影響を与えたジョサイア・コンドルが晩年に設計した洋館の外観を見学してきました。

清泉女子大学の洋館を外観見学

清泉女子大学では見学ツアーを定期的に行っています。見学ツアーでは、学生ガイドが邸内のご案内してくれます。だけど人気が高くて当たる気がしない!

外観だけでも撮影しかたったので事前にアポ取りしてから清泉女子大学へ。

門衛所で発行された許可証がばっちり見えるようにぶら下げて女子大にお邪魔します。

清泉女子大学の門

旧島津家本邸の玄関

旧島津家本邸は、岩崎邸の豪華さ、古河邸の重厚さとは違った質感・色合い・規則的の趣があります。

窓にはステンドグラスがはめ込まれています。このステンドグラスはほぼ当時のままだそうです。

清泉女子大の洋館(旧島津家本邸)の前面

ステンドグラスに島津家の家紋

入口の扉にはステンドグラスで装飾されています。

上部のステンドグラスは、薩摩島津家の家紋「丸に十字」がデザインされています。

薩摩島津家の家紋「丸に十字」がデザインされたステンドグラス

ステンドグラスのデザイン

エントランス脇のステンドグラスは、色ガラスを多用しています。

イタリア・ルネサンス様式の特徴

イタリア・ルネサンス様式の特徴は、水平線や半円を取り入れたシンメトリー(左右対称)な建築様式なのですが、正面から見る旧島津家本邸は、シンメトリーじゃない…?

正面から見る旧島津家本邸

旧島津家本邸のバルコニー

清泉女子大学の洋館写真でみるよくみる構図が庭園から見たバルコニー。古典的な意匠を半円を描いているバルコニーが柔らかい印象を与えています

旧島津家本邸の外観

当時最先端の白タイル貼りの意匠で明るく美しい外壁になっていて、現在の清泉女子大学に通じるものを感じます。

旧島津本邸の外壁は白タイル貼りの意匠

古代ギリシア建築のオーダー

バルコニーの列柱飾り(オーダー)が注目ポイント。

1 階トスカナ様式で、2 階イオニア様式の古典主義を基調とした装飾になっています。

外壁の隅石や円柱の石は新小松石(伊豆石)で神奈川県の真鶴から採れる安山岩を使用しています。

清泉女子大の洋館は古代様式のオーダー

トスカナ式オーダー

1階のオーダーはトスカナ式。

旧島津家本邸(清泉女子大学)のトスカナ式オーダー

シンプルなオーダーで柱頭のエキヌスに装飾が付きません。列柱に溝彫り(フルート)がないのがトスカナ式オーダーの特徴です。

イオニア式オーダー

2階イオニア式オーダーの柱頭は渦巻模様の装飾が特徴です。

清泉女子大学の洋館の2階の渦巻模様の装飾したイオニア式オーダー

柱に溝彫り(フルート)はなく、すっきりとしています。

清泉女子大学のフウの木

庭園には大きな「フウの木」が植えられています。

女子大でバシャバシャ写真を撮っている人(俺)を気にすることなく木の下では学生がゴロンと寝転がっていました。

清泉女子大学の庭園にあるフウの木の下で寝そべる女子大生
清泉女子大学の庭園にあるフウの木の説明

旧仙台藩の藩邸時代から島津公爵邸の時代を経て、清泉女子大学の今日にいたるまでこの地で根を張っている歴史のある木です。

清泉女子大学(島津家本邸)の洋館手帖

所在地 東京都品川区東五反田
文化遺産 重要文化財(2702)
竣工 1915(大正4)年
見学情報 見学ツアー(春5~6月)

清泉女子大学の公式SNS

公式Xツイッターアカウント @seisennyushika 
公式インスタグラムアカウント seisen_university
公式YouTubeアカウント 清泉女子大学公式チャンネル
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